現在、ほとんどの不正咬合は治療することが可能になりました。ここで紹介する治療例は全て私が治療をした症例です。実際の治療例の中に「施術基本料はAorBとなります。」と書かれているのは料金についてです。詳しくは矯正歯科の料金を参考にされて下さい。不正咬合を治療するにあたり、常に治療期間(実際に矯正装置がお口の中に入っている期間)を短くする事を念頭に置いています。
八重歯の場合(叢生・そうせい)・・・実際の治療例へ歯の大きさに比べて顎が小さい場合や、乳歯の奥歯を早い時期に失った場合に起こります。程度が軽い場合には本格的な矯正装置(マルティブラケットシステム)で顎を拡げ歯並びを整えます。あまりにも顎を拡げすぎると口元がふくらんでしまいますので限度があります。程度がひどい場合には永久歯を抜いて顎の大きさに見合った数にしマルティブラケットシステムで歯並びを整えます。隙間が余った場合には奥歯を前にずらし、全ての歯でがっちり噛めるようにします。矯正治療で使用する装置には色々な種類があります。私の診療所で使用していますマルチブラケットシステムは、装置自体は以前のものと比べかなり目立たないようになっており、少し離れるとほとんど気づきません。少しでも矯正装置を入れることへの負担が軽減されるように心がけています。
前歯がガタガタの場合(叢生・そうせい)・・・実際の治療例へ
基本的には八重歯の場合と同じです。適切な時期に治療することにより不正咬合の程度がひどくならない場合もあります。程度がひどい場合には永久歯を抜いて顎の大きさに見合った数にしマルティブラケットシステムで歯並びを整えます。隙間が余った場合には奥歯を前にずらし、全ての歯でがっちり噛めるようにします。
歯がねじれて生えてきた場合(捻転歯・ねんてんし)・・・実際の治療例へ顎の中で永久歯ができる方向が悪かったり、過剰歯がじゃましていてねじれて生えてくることがあります。歯が生える隙間が確保されていれば、少々のねじれは自然に治ります。しかし正常な位置より45度以上ねじれてしまった場合には簡単な矯正治療が必要です。
上の歯が出ている場合(上顎前突・じょうがくぜんとつ)・・・実際の治療例へ指しゃぶりや、口をいつもポカンと開けているなどの悪い習慣が ある場合は上の歯が出てきます。程度がひどい場合や、遺伝が関係している場合などは時期をみて本格的な矯正装置(マルティブラケットシステム)を使って治療します。
その1、顎自体の成長には問題がないのですが、上の前歯が外側に傾いて隙間が空いています。口で息をする習慣などがあり唇の周りの筋肉の発達が悪く上顎前突になっています。口が閉じにくくなっていますので簡単な矯正装置で歯の傾きを治し唇の筋肉を強化するトレーニングを行い治療します。 その2、上顎の成長が良すぎて上顎前突になっている場合には永久歯を抜いて治療することがあります。写真の2症例は上の永久歯(小臼歯)を2本抜いて治療していますが、口元は改善され全ての歯でがっちりと噛んでいます。 その3、同じように見える上顎前突でも分析してみると成り立ちが違う物もあります。この症例では上下の前歯の傾きに問題がある上顎前突です。この場合は永久歯を抜くことなしに本格的な矯正装置(マルティブラケットシステム)を使って歯の傾きを正常に戻し、しっかりと噛める様に治療します。 その4、顎自体の成長には問題がないのですが、上の前歯が外側に傾いて隙間が空いています。既成の矯正装置を使用して治療しました。
その1、顎自体の成長には問題がないのですが、上の前歯が外側に傾いて隙間が空いています。口で息をする習慣などがあり唇の周りの筋肉の発達が悪く上顎前突になっています。口が閉じにくくなっていますので簡単な矯正装置で歯の傾きを治し唇の筋肉を強化するトレーニングを行い治療します。
その2、上顎の成長が良すぎて上顎前突になっている場合には永久歯を抜いて治療することがあります。写真の2症例は上の永久歯(小臼歯)を2本抜いて治療していますが、口元は改善され全ての歯でがっちりと噛んでいます。
その3、同じように見える上顎前突でも分析してみると成り立ちが違う物もあります。この症例では上下の前歯の傾きに問題がある上顎前突です。この場合は永久歯を抜くことなしに本格的な矯正装置(マルティブラケットシステム)を使って歯の傾きを正常に戻し、しっかりと噛める様に治療します。
その4、顎自体の成長には問題がないのですが、上の前歯が外側に傾いて隙間が空いています。既成の矯正装置を使用して治療しました。
前歯のかみ合わせが逆の場合(反対咬合・はんたいこうごう)・・・実際の治療例へ前歯の生える方向に問題がある場合と、顎自体の成長に問題がある場合があります。顔かたちが両親を含めた親戚と似ることがよくありますので、ご親戚の方にかみ合わせの逆の方がいて、お子さんがその方に似ている場合は骨格性(顎自体に問題がある)と推測されます。骨格性の反対咬合の場合、上顎骨の成長が悪い場合と下顎骨の成長が良すぎる場合があります。もちろんその両方もあります。骨格性の場合は永久歯に生え代わってもまたかみ合わせは逆になります。生える方向が悪い場合でも適切な時期に治療を始めないと顎自体の成長にも問題が起こってきます。乳前歯が永久歯に生え代わる時に自然と治る場合もありますが、もっとも早い時期に矯正治療が必要な不正咬合のひとつです。矯正治療は小学校1年生前後から開始することがあります。上の症例ではリンガルアーチという装置を使って治療しています。下の症例は上顎の前後的な成長が足りず、かみ合わせが逆になり、なおかつ八重歯にもなっています。適切な時期に上顎の成長を促す装置で治療することによりかみ合わせも八重歯も治っています。
奥歯のかみ合わせが逆の場合(臼歯部反対咬合・きょうしぶはんたいこうごう)・・・実際の治療例へ上顎臼歯部の幅が狭いときに起こり、奥歯でかみ合わせが逆になっている場合です。本来なら上の歯は全て下の歯を覆うように並んでいますが上顎の左右の奥歯の幅が狭いためにかみ合うときに不都合なぶつかりが生じ下顎が横にズレてしまうものです。ですから上下の歯の真ん中(正中)がズレ、口元も曲がり顔もゆがんできます。早い時期に矯正治療が必要な不正咬合のひとつです。矯正治療は小学校1年生前後から開始することがあります。そのまま放っておくと将来、顎の関節に問題が起きたり、顔の形がゆがむなど審美的な問題も生じてきます。
前歯がかんでいない場合(開咬・かいこう)・・・実際の治療例へ指しゃぶりや、舌を噛む癖などの悪い習慣が小学生になってまでも続いた場合に奥歯でしかかめなくなります。悪い癖をやめさせる装置(タングクリブ、下の写真)を小学校低学年までに装着すると自然に前歯でかめるようになります。適切な時期に治療を始めないと顎自体の成長にも問題が起こってきます。年齢が上がると本格的な矯正装置(マルティブラケットシステム)を使って治療する必要があります。
歯が生えてこない場合(埋伏歯・まいふくし)・・・実際の治療例へ顎の骨の中で永久歯の芽ができる位置や方向が悪く、歯が生える時期を過ぎているのにかかわらず歯が生えてこない場合があります。これを埋伏歯と言います。埋伏歯は、適切な時期に引っ張り出して正常な位置へ誘導してやる必要があります。
保定(ほてい)・・・実際の使用例へ矯正治療には数ヶ月から数年という期間がかかりますが、人の成長から比べると急激な変化がその期間に起こります。そこで矯正治療の後には保定というかみ合わせを安定させる期間が必要となります。本格的な矯正治療を行った場合にはなおさら保定期間が必要で、保定期間中には保定装置を使用します。保定装置には色々な種類がありますが、ここでは現在、私の診療所で使用してるタイプの保定装置をお見せします。
目 次 ホーム院長紹介、メールようこそ小児歯科へ幼児の歯みがきワンポイント染めだしをしてみようフッ素、シーラントについておやつを考えよう乳歯を抜く必要がある?過剰歯(かじょうし)はどうして抜く?ケガをしてしまった、どうしよう!タバコの害から子どもを守る乳歯の反対咬合(ムーシールドのご紹介)認定歯科衛生士ご存知ですか?ようこそ矯正歯科へ矯正歯科の料金矯正治療、こんな時どうしようよくある質問コーナーはは歯クラブ便り ダウンロードのページ
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